もう30年前になる創業時は一人だったので、翻訳の品質確保に悩みました。
Photo: by Kevin Dooley
優秀だと思った人の翻訳品質が悪い場合には、自分でできれば徹夜をしても修正しました。
営業も、翻訳者選択の責任も、そして翻訳品質確保の責任も、何もかも一人で背負っていました。
当時はただ夢中で、苦しいとは思いませんでした。
ふと創業時の出来事を思い出したのは、医療・医薬翻訳の現場でも、社員が同じような苦労をしていそうだからです。
医療・医薬翻訳は専門性が高く、翻訳用ドキュメントの内容と翻訳者の資質がピタッと合わないと大変です。
品質が十分でないことが判明したときは、納期を守りつつ、どのように品質を確保するか、方法を見極めなければなりません。
新たな翻訳者に再度翻訳を依頼するか、内部で修正するか、修正を外部に依頼するか。。。
私が30年前に一人でやっていたことが、社内で行われているのです。
ただし、翻訳業界の環境は大きく変化しています。
最近感じることは、翻訳の世界は大きく変わっていても、30年前とビジネスの基本は変わらないということです。