世界中の人がSNSでつながり情報をシェアすると、人は今より幸せになるのでしょうか。
そんなネット世界の究極を描いているのが『ザ・サークル』。
サークルは、GoogleとFacebookを合わせたようなITの会社です。
サークルは「あらゆる人にはすべてを知る権利があり、そのためのツールを持つべきだ」と考えています。
オープンにできないことは、邪悪なこと。
メイという主人公がサークルに入社し、次第に会社のヒロインになってゆく過程で、"透明化"していきます。
"透明化"とは、サークルが開発した技術により人のすべての行動が世界中にオープンになり、つながること。
"透明化"する人が増えると、やましい人間と思われたくなくて、"透明化"の流れが加速。
その間「安全」というキーワードで、サークルは次々と監視システムを開発してきます。
ついに世界が後戻りできなくなり、民間企業1社が全情報をコントロールする体制が完成。
サークルという独裁企業の蜘蛛の糸に人類がからめとられるのです。