翻訳業界はクレーム産業と言われるほど、品質問題の多い業界です。
トラブルの経験が少ない人の中には、トラブルに圧倒されて元気がなくなってしまう人がいます。
でも、大丈夫です。
まず、冷静になって上司に相談しましょう。
迅速に適切な判断をすれば、大体無事切り抜けられるものです。
私のトラブル1号の経験は、もう30年近く前のことです。
会社創業数年後、ある大企業の工場からまとまった仕事を受注したことがあります。
手違いで、当時使っていたPCからこの案件の翻訳データが飛んでしまったのです!!!
この案件を無事納品できなければ会社を作った意味がない、とまで思い詰めました。
これを見ていた父が「みどりは気が小さ過ぎて会社経営に向いていないのではないか」と母に言ったようです。
Photo:by Manoj Kengudelu
今考えれば、父は、思い詰めている暇があったら解決方法を考えろ、と言いたかったのでしょう。
それ以来、何回トラブルを経験したでしょうか。
この父の言葉を実践できるようになったのは、それほど前ではありません。