2015年5月29日金曜日

トラブル発生時の父の言葉

翻訳業界はクレーム産業と言われるほど、品質問題の多い業界です。

トラブルの経験が少ない人の中には、トラブルに圧倒されて元気がなくなってしまう人がいます。

でも、大丈夫です。

まず、冷静になって上司に相談しましょう。

迅速に適切な判断をすれば、大体無事切り抜けられるものです。

私のトラブル1号の経験は、もう30年近く前のことです。

会社創業数年後、ある大企業の工場からまとまった仕事を受注したことがあります。

手違いで、当時使っていたPCからこの案件の翻訳データが飛んでしまったのです!!!

この案件を無事納品できなければ会社を作った意味がない、とまで思い詰めました。

これを見ていた父が「みどりは気が小さ過ぎて会社経営に向いていないのではないか」と母に言ったようです。


Photo:by Manoj Kengudelu

今考えれば、父は、思い詰めている暇があったら解決方法を考えろ、と言いたかったのでしょう。

それ以来、何回トラブルを経験したでしょうか。

この父の言葉を実践できるようになったのは、それほど前ではありません。