明けましておめでとうございます。
今回は暮に見た、日本・トルコ合作映画「海難1890」について。
実話に基づいています。
明治中期、トルコの親善使節を乗せたエルトゥール号が和歌山県串本町沖で座礁。
船の座礁を知った貧しい村民が一丸となり、遭難者の救助に向かった。
村民は、自分たちの食糧にも事欠く貧しさの中で、遭難者に貴重な食べ物を分け与え、行方不明者の捜索から遺品の回収まで、不眠不休で働いた。
この時の村民の真心がトルコ人の心に深く刻みこまれた。
95年後のイラン・イラク戦争時。
サダム・フセインが48時間後にイラン上空の飛行機を無差別攻撃すると宣言。
テヘランに日本人が取り残され、救援機の追加派遣をトルコに要請。
危険を冒してトルコ救援機がテヘランに来ることになり、日本人は空港に向かったが、空港は脱出しようとするトルコ人であふれていた。
最後は、トルコ人が95年前の出来事を思い出し、日本人を無事脱出させる。
私は映画が始まってから終わるまでほぼ泣いていました。
特に、故郷に帰るトルコ人がボート上でトランペットを吹き、別れを告げる村民が「故郷の空」(スコットランド民謡)を歌ったシーンでは涙ボロボロ。
印象的な映画でした。