2016年1月21日木曜日

中小企業における女性活用のジレンマ

昨年、単に企業側の女性に対する「優しさ」だけでは女性活用に関わる問題を解決できない、ということが実証されました。

資生堂で女性の育休や時短勤務が増え、子供のいない社員に対するしわよせが起き、そして業務が回らなくなったのです。

その結果、時短勤務の社員も遅番や土日勤務を行うことになりました。

その後、同社が保育サービスに参入するというニュースもありました。

現在、女性(25~44歳)の就労率は約71%だそうです。





ところが、男性の家事時間は増えていません。

子供がいる働く女性の体力的、精神的負担は、想像を絶するものでしょう。






人口が減少する社会で、就業を希望しながら働いていない女性は300万人以上。

働きたい女性が働ける社会にするには、男性社員が育休を取れること、そして長時間労働をしなくてすむ社会を実現しなければなりません。

こういう社会は理想ですが、自分の会社の現状を考えると頭をかかえてしまいます。

中小企業にとっては、女性社員の育休だけでもインパクトがあります。

その上、男性社員が長期の育休を取ることになると、実際には仕事が回らなくなる可能性があります。

今のところは、ある程度働く時間と場所の柔軟性を提供するのが精一杯です。

今後は生産性を上げ、人的余裕がある会社にすることがやるべきことなのでしょう。