2016年8月26日金曜日

翻訳品質の新しい評価方法







テクニカルコミュニケーター協会主催の「翻訳品質の新しい評価方法を考える」というパネルディスカッションに出席しました。

登壇者は、西野竜太郎氏、ライオンブリッジ稲垣美貴氏、日本翻訳連盟田中千鶴香氏、そしてコーディネーターとして弊社取締役森口。







最初は、西野氏からGarvinの品質五分類についての説明。

Garvinの品質五分類とは、ユーザーベース、価値ベース、プロダクトベース、生産ベース、超越的の五種類。

品質のほとんどがこのどれかに当てはまるというものです。

ユーザーベースとは品質は、ニーズ、要望、好みを満たしている度合いによって決まる、というものです。

数値化しにくいものばかりですね。

翻訳会社の考えは価値ベース(納期と価格で決まる)とプロダクトベース(計測可能な数値で決まる)。

クライアントは生産ベース(仕様への合致度で決まる)。

翻訳者は、超越的(職人技)で考える傾向にあるそうです。

立場によって評価基準が異なりますね。

その後、田中さんから翻訳品質評価方法に関する業界アンケートの紹介がありました。

ここでおもしろいのは、品質に関する定義では、「最終読者による評価の高さ」という項目を挙げた人がかなりいたということです。

ところが、エンドユーザーの満足度は数値で測り難いのが翻訳です。

弊社では、お客様の「好のみ」の部分を仕様に落としこむための努力を続けています。

翻訳品質の評価方法に関連してツールが開発されていたり、この分野も少しずつ前進しているという感触ですが、まだ「日暮れて道遠し」だと思っています。


2016年8月12日金曜日

KI翻訳塾@神楽坂





オフィスの増床をきっかけに、会社で翻訳塾を開催することになりました。

当面の目的は、弊社の仕事をしていただいている翻訳者の方への情報提供/トレーニング。




将来的に一般向けセミナーを開催できるようになるかは、今後の活動次第。

第一回の翻訳塾が先週開催されました。

一回目は、ある特定のお客様担当の翻訳者の方たち向け。

長年特定のお客様の翻訳をやっている翻訳者の方でも、部分的プロセスのみに携わり、全体像を把握できないことがあります。

そこで、今回は一部でお客様の翻訳の現状とトレドについて。

二部で品質管理の歴史と品質管理用語そして求められる品質について解説しました。

講師は社員。

プレゼンの後に多数の質問が出ました。

今後は、別のお客様担当の翻訳者の方や、翻訳ツール、機械翻訳、ポストエディット等、セミナーのトピックには事欠かないはずですので、定期的に翻訳塾開催を予定していきます。

地道な活動の結果として、会社と翻訳者とのコミニケーションの質の向上することを期待しています。


2016年8月5日金曜日

断食道場

伊豆高原にある石原結實医師経営のヒポクラティック サナトリウムという断食道場に6日間入所してきました。

1日のスケジュールは、朝8時:人参ジュース3杯(レモンは好み)と梅干&お茶、10時:具なし味噌汁、12時:朝と同じ、15時:生姜湯、17:45:朝と同じ










これで大体1,000Kcal/日。












数日で、頭が痛くなったり、お腹が痛くなったり、吐き気がしたりと反応が出る人もいます。

私は元気で、2日目ハイキング、3日目、4日目、5日目は3連続ゴルフ(この道場はゴルフ場の真ん中にある)。

5日目から娑婆に戻るために、重湯、お粥、正食ともどしていきます。

断食中に、身体の中に溜まっていたものがすべて出て、新たなエネルギーが湧いてきます。

たくさん食べると血液が胃に集まり、脳やその他の臓器への血流が悪くなり、細胞を傷つけるとのこと。

そういえば、食べ過ぎると眠くなり、脳の働きがにぶります。

ということで創業以来30年の垢を落とし、今後は1日1食を基本として頑張るつもりです。