近江商人西川家に「先義後利栄」という家訓があります。
義を優先して利益を後にすれば栄える、という教えです。
この後に「好富施其徳」が続きます。
この近江商人の家系を継ぐ仲間が、この後の部分も大事だと言っていました。
富を得たらその分徳を施せ、という意味です。
富を得た結果の行為よりも、得る方法が世間に知られているのは当たり前ですね。
近江商人の屋敷は目立たず、必ず「見越しの松」が植えられています。
この松は、塀越しに通りの人からも見えます。
これは、世間の動きを知ることの大切さを示しているのです。
西川家には、「
身の程を知れ」という額がかけられていて、私にはこの家訓が一番こたえました。