著者の小澤先生はホスピス病棟長を経て、現在めぐみ在宅クリニック医院長、訪問看護・緩和ケアの専門家です。
先生の著書には、苦しみの中にある人に対する接し方が書かれています。
病気の人を含めて、本当に苦しんでいる人に対して出来ることは多くありません。
1. そばにいること、
2. 苦しいときに苦しいと言える関係を築くこと、
が重用だそうです。
2.を実現するためには、
①相手の苦しみについての意識を持ち続け、聴く、
②苦しんでいる人のサインをキャッチできる感性を養い、
③相手のメッセージをなるべく正確に言語化し、
④言語化したメッセージを相手に返してあげること。
こうすれば、苦しんでいる人が「自分が辛いことを理解してくれた」と思い満足するのだそうです。
「聴く」ことは「同調」することではなく、聴いている間は自分の意見を胸にしまっておくこと。
難しくて自分が実際にできるかどうかわかりません。
でも、少しでもやってみれば人の役に立てるかもしれません。