2017年10月20日金曜日

文化心理学

海外のお客様が増えています。

そこで、文化心理学に興味が湧き、易しい本を読んでみました。

一番印象的だったのは、「価値観がものの見え方に影響を与える」ということでした。

ものの見方ではなく、ものの見え方。





たとえば、欧米人と日本人が、5人の人物が並んでいる画像を見るとします。

欧米人は画像の中心でボスらしい人物にピンポイントで焦点を当て、周囲の人についてはほぼ無関心、というよりは見えていません。

日本人は周囲の人の様子も意識に入れ、ボスの表情を判断する傾向があります。







ボスが笑っていても周囲の人が悲壮な顔をしていれば、ボスの笑顔がただの笑顔とは判断しないのが東アジア文化圏の我々。

周囲の人がどんな顔をしていても、ボスが笑っていれば笑顔をそのまま受け取るのが欧米人。

こういう思考様式の例は、プレゼンや街の情報量にも表れています。

どちらも、東アジア文化圏の方が情報量が多い。

東アジア文化圏の我々はより多くの情報を取り入れて判断したい、判断してもらいたいのです。

単純化すると、自己判断を重視する世界か、周囲を気にする世界か。

私には前者の方が楽かもしれませんが。。。