2009年9月30日水曜日

JTF翻訳祭企画




11月20日(金)八丁堀マツダホールで開催される(社)日本翻訳連盟第19回翻訳祭のパンフレットが完成しました。



翻訳祭企画実行委員長をお引き受けして以来、ここまでくるとちょっと一息です。







今年のパンフレットのデザインは若手グラフィックデザイナーで書籍の装幀もなさる坂野氏(http://www.welle.jp/)に依頼し、さわやかなイメージでとお願いしました。


企画段階で苦心したのは、集客に影響を及ぼす講演1、講演2をどなたにお願いするか、ということでした。

なかなか決まらずだいぶやきもきしましたが、講演1は当初の希望どおりクライアントサイドの日本オラクル株式会社中村和幸様にお引き受けいただきました。

講演2は、翻訳業界の論客で知られる技術・実務翻訳者の井口耕二氏にお願いし、どのような切り口でお話されるか楽しみです。




パネルディスカッションは、モデレーター、パネリストともに大人の論客にご登壇いただきます。パネリストの人数を4名にしぼり、本音の議論ができる環境を作ったつもりです。


今回の翻訳祭開催の目的は、参加の皆さまに「脱皮の重要性」を考えるきっかけを提供することですので、あとはたくさんの方に参加いただけるよう、引き続き頑張ります!

2009年9月24日木曜日

さい帯血保管について







先日東京商工会議所の会合で、さい帯血保管についての話を聞いてきました。









さい帯とはへその緒のことです。赤ちゃんが生まれるときのへその緒からさい帯血を採取し、この血液に含まれる幹細胞(ステムセル)を保管する人が少しずつ増えてきているとのことです。



幹細胞は、血液、神経、筋肉、心臓や腎臓などの臓器の「素(もと)」になる細胞で、難治性血液疾患の治療に役立ち、再生医療への応用が期待されています。


赤ちゃんのさい帯血を保管しておくことにより、将来子供が白血病などの病気になったときに、骨髄移植ではなく、保管されていた自分の幹細胞を使って病気の治療ができるようになります。


さい帯血保管の話を聞いて、慢性骨髄白血病との長年にわたる戦いの末亡くなった知人のことを思いだしました。今生きていたら、どれほど活躍されていることでしょうか。


「自分は病気で死ぬのではない、寿命で死ぬのだ」と言っていた人の幹細胞が保管されていたならば、寿命も変わっていたかもしれません。


私たちの子供時代にさい帯血の重要性など考えた人はいなかったでしょうが、これからの子供に対して、さい帯血の保管は親が考える大切なことの一つになるでしょう。



民間企業での保管は、10年間で約22万、その後10年は約7万くらいとのことです。
若夫婦にとっては結構な負担なので、おじいちゃん、おばあちゃんが負担するケースが多いそうです。


さい帯血保管に興味のある方は、以下をご覧ください。

http://www.stemcell.co.jp/ent/index.html?gclid=CI2w36S8iZ0CFUUwpAodpz7v1Q







2009年9月15日火曜日

希望






「希望学」という学問があるのですね。







"希望"という言葉はおよそ"学"という言葉とは結びつかないのですが、実際には大学で社会科学の研究として、「希望学」というプロジェクトが存在しています。


"希望"を個人の内面的問題ととらえるのではなく、社会の問題としてとらえる学問だそうです。


テレビで若い人が「生きている実感がない」と言っていましたが、生きている実感がない毎日なら、”希望”という言葉とは無縁なのでしょう。


”希望”を持つには「何かを求める心」あるいは「不足を感じる心」がなければならないはずですが、欲望が希薄な若者が増えているようです。


今の日本には希望がない、という人がいますが、希望とは最終的には個人の内面的な問題です。


"希望がない”と悩んでいるのなら、とにかく目の前のやらなければならない仕事を必死になってやってみると、何かが変わってくるはずです。


仕事がなければ、農業でも林業でも人を求めているところで必死で働くことです。


単純で継続が困難な打開策ですが、継続すれば道が見えてきます。


その間に誰でも挫折を経験し、乗り越え、そして希望が生まれてくるのです。

2009年9月9日水曜日

もったいない!

毎年防災の日(9月1日)には、防災用品の確認を行います。特に、電池切れや食品の賞味期限切れをチェックして、食品や物品の補充を行います。


今年は多くの賞味期限切れの食品が出ました。人数がそれほど多くないKIのオフィスでも、たくさんの食品を賞味期限切れで廃棄しなければならないのです。





賞味期限切れで出されたのはビスケット、缶詰のパン、チューブのチョコレート、さんまの味付け(おいしくなさそうですが。。。)、レトルトのごはん、みそ汁等でした。写真は賞味期限切れの食品の一部です。








写真のチューブ入りのチョコレートはあまり食欲をそそりませんね。でも地震が起こって食料が手に入らなくなったら、このチョコレートを上の写真の”どこでもビスケット”につけて食べたら、元気が出そうな気がしませんか。





賞味期限切れの食料を引き取ってもらおうと思って積んでおいたら、ごはん、みそ汁などを昼食として食べた勇気ある社員がいました。当然若い社員ですが、当日もってきたお弁当は翌日食べたようです。お弁当の方がおいしいと思いますが。。。



猫を三匹飼っている女性の社員は、猫に食べさせるためにビスケットを持って帰って、猫が食べないので自分が食べてみたそうです。「普通でしたよ」とのことです。


「もったいないね」と言い合っていたら、総務から、「保存食品プレゼント」という以下のメールが出ました。


「先日賞味期限切れで回収した防災用の保存食ですが、期限切れでもいい、食べたい!!という方がいらっしゃいましたら、ご希望の品をお渡ししますのでお声掛けください。」


このメールに反応したのは格闘技をやっている体育会系の社員で、缶詰の”どこでもビスケット”を家にもって帰りたいと言っています。誰が食べるのでしょうか??


昔はくさっているかどうかは自分で判断していましたよね。 でも、一度賞味期限を表示されると、個人としてではなく責任者としての立場では廃棄せざるを得ず、ジレンマを感じています。