伊集院静の『なぎさホテル』という本が、紙媒体と電子書籍の両方で出版されました。
「なぎさホテル」というなつかしい名前に飛びついて本を買ってしまった後で、電子書籍があることが判明。
電子書籍なら、井上陽水の主題歌や、なつかしい写真が見られたのに。
逗子海岸にあった「なぎさホテル」は大正時代に建てられた洋館のホテルで、平成元年に閉鎖され取り壊されているので、知らない人も多いことでしょう。
昔、家族がよく会社の研修でこのホテルを使っていて、とてもいいホテルだと話していたのがつい昨日のようです。
私がこのホテルに宿泊したのは1980年代中頃、木造のホテルはすでにガタピシとしていましたが、居心地のいい場所でした。
神戸にある母方の祖父の家と同じ、なつかしいにおいがしたことをおぼえています。
「なぎさホテル」の名前からは、遠い昔の湘南の景色が浮かび、穏やかな時の流れを感じてほっとします。