中国の古典「菜根譚」の言葉には、時々はっとさせられます。
今回は、「.....威はよろしく厳よりして寛なるべし。寛を先にし厳を後するは、人その酷を怨む」
規律を正すには、最初は厳しくして次第にゆるめていくのがよい。初めにルーズにしておいてあとから厳しくすると、人は不当にむごく扱われたと感じて恨みを抱く、の意味。
常々、組織のルールに関しては十分厳しくあるべきだと思っています。
ところが、どうしても個別の案件になると相手に喜ばれることをしたくなる人がいます。
昔は私もその一人でした。
相手にいい顔をしたいがためにルールをほんの少し曲げて、結局それでは様々な矛盾が出て困ったあげく、元の厳しさに戻し怨まれてしまったことがあります。
時々、「菜根譚」を読んでは反省しています。