連休をしゃくなげとつつじが花盛りの伊豆で過ごしました。お天気に恵まれ、天城の新緑の木々の間に咲いている1万本以上のしゃくなげは見事でした。
伊豆はダイビングのライセンスを取った場所でもあります。100本以上潜りましたが、もう7~8年前にやめてしまいました。
やめた直接のきっかけは深海オタクのガイドに50mの深さまで連れていかれたときの恐怖ですが、実はダイビングはそれほど好きではなかったのかもしれません。
ところで、50mの深さの海の中を想像できますか。海の水は”とろ~り”として色が濃く”し~ん”としたなんともいえない世界でした。普通のダイバーが潜るのは30mくらいまでなので50mの世界は恐怖です。
ダイビングをやる人は、1回は怖い思いをしているはずですが、それでも海の中で過ごす時間はすべてを忘れさせる何かがあります。
ある居酒屋チェーンの社長は、一人で潜ることは禁止されているにもかかわらず、誰がなんと言っても聞かずにいつも一人で長時間潜っていました。きっと、危険と隣り合わせでも一人で海に潜らずにはいられない何かがあったのでしょう。
今考えてみると、当時私もあの社長のように、少し現実の世界から逃避したい気持ちがあって潜っていたような気がします。
その意味では、私にとってのダイビングの役割は終わったのだと、連休中に海を見ていて気が付きました。