2010年3月5日金曜日

一生の仕事




翻訳の仕事に関わってから、もう30年もたってしまいました。





コンピュータの専門商社に翻訳者として勤務して以来の翻訳との長い付き合いです。

会社設立から10年以上、翻訳のチェックと経営が私の仕事でした。


翻訳者としての仕事と経営管理の仕事との両立はとても困難でした。


専門職と経営者の責任は異なり、使う頭脳の場所も異なるのですから。


この当たり前のことが身体でわかるまでに、時間がかかりました。


長い間翻訳の実務から離れられなかった理由の一つは、自分の一生の仕事だと決めた翻訳が好きだったからです。


ある雑誌に出ていたのですが、子供がハカセに、「どうやったら僕もハカセになれるの」と聞いたら、ハカセは「一つ好きなことがあればいい、その好きなことをず~と好きでいればハカセになれるよ」と答えたそうです。


いい話ですね。好きであれば、たいていのことは我慢できます。


現実には色々な困難がありますが、社員にはできれば翻訳に関わるビジネスを自分の好きな仕事にして欲しいものです。