2010年10月15日金曜日

チリ落盤事故とドラッカー

昨日はチリの落盤事故で生き埋めになった33人が救出されてほっとしましたね。


この事故に関連してドラッカーの名前が出てくるとは。


リーダー格の人がドラッカーの愛読者であったようです。


もし、このリーダーがいなかったら、いても組織のマネジメントについて無知であったら、全員が無事に帰ってこられたでしょうか。


600mの地下でのキーワードは、「組織化」と「目標の自己管理」だったかもしれません。


「組織化」することによって、凡人の集まりが、非凡なこと(地上への生還)を成し遂げる基盤が作られたことになります。


組織の目標は当然"全員での地上への生還”で、もうだめだと思う心を支える基盤になったのでしょう。


"全員での地上への生還”という目標を達成するために役割の分担をし、「目標の自己管理」が行われたようです。


無事救出された人たちは、組織を離れて普通の個人となり、新たな目標に向かいます。


強烈な目標を達成した後の人生をうまく乗り切っていくのも、また難しいことです。


救出された33人の英雄扱いはほどほどにしないとね。