最近、篠田桃紅さんを時々テレビで見かけます。
103歳の凛とした美術家です。
最近この方の『桃紅百年』と『103歳になってわかったこと』という本を読みました。
特に『103歳になってわかったこと』は淡々と書かれていて、私の場合は最初に読んだときは、内容が心をすっと通り過ぎていきました。
2回、3回と読み返すにつれ、篠田桃紅さんの私なりのイメージをつかみました。
篠田さんは、孤独を徹底的に人生の一部として受け入れ、一人墨による抽象画を追い求め続けている美術家なのです。
その上で、私にとって一番心に残った言葉は、「年を基準にもの事を考えたことはない」です。
普通、ある程度の年になると誰でも、年を考えて腰が引けることがあります。
それは、自分で自分に限界を設けて、自分を狭い世界に閉じ込める行為なのかもしれません。
1970年頃の篠田さんの作品「Discovery」
夏に岐阜に行く予定があるので、岐阜現代美術館に作品を見に行きたいと思っています。