「人工知能と産業日本語の出会い」というテーマで、第7回産業日本語研究会・シンポジウムが開催されました。
「産業日本語」と呼ばれる日本語とは、大雑把にいえば、日本の産業界全体の競争力強化に資する日本語のことです。
翻訳のビジネスとも関係があり、多様性のある日本語による産業・技術文章の正確な記述の必要性は感じています。
今回のテーマについてのプレゼンで一番印象に残ったのは、世界から人材を集めてAIの開発を行っているリクルートのAI研究所。
リクルートのビジネスモデルは、求職者サイドのデータと企業が提出する募集データを集め、マッチングすることです。
リクルートは、AIによる言語処理により「まだ、ここにない、出会い」の創出を目指しています。
AIが人間の仕事を奪うという人もいますが、AIの進化により社会で必要とされる仕事の質が変わるのだと思います。
たとえばAIを使う目的を決めるのが人間で、その過程の処理をするのがAIなのでしょう。
今回のシンポジウムで、AIと言語処理の意味の重要さについての意識は高まりました。