2016年6月24日金曜日

MTと翻訳業界

先日ウォールストリートジャーナル(WSJ)が「10年以内に言語の壁がなくなっていく」と予測したとのこと。

もちろんMT(機械翻訳)によって。

この記事の内容は現実的でしょうか。





先週AAMT(アジア太平洋機械翻訳協会)の総会/講演会がありました。

ここで、MTの研究に関してある会社が表彰されました。






この会社のプレゼンを聞いて、近い将来MTにより翻訳業界は劇的に変わることを再確認しましたが、どこまで変るのかの確信はもてませんでした。

ちょうどCommon Sense Advisoryの『MT is Changing the Industry, Just Not in the Way Mainstream Media Thinks It Will』という記事が配信されてきました。

この記事の要旨は、

MTは3年以内に業界の主流となるが、データの爆発的増加により翻訳の需要は増え続ける。

翻訳者の供給が需要に追い付かないため、MTにかけたファイルのポストエディットの需要が大きく伸びる。

これにより、短納期、大量翻訳のニーズを満たすことになる、というものです。

要するに、WSJの予告は現実的ではない、ということです。

CSAの記事の方が、翻訳業界の現実に近い気がします。

ただし、WSJの記事を読んでいないのと、記事の根拠がわからないので、断定はできません。

いずれにせよ、技術の進歩から目を離すなということです。