定年と料理
自分も年を重ねて、仕事で出会った男性の仲間も定年で家庭に帰る(?)人が多くなってきました。
当たり前ですけど、昔からこの人は奥さんを大切にしているな、という印象の人の定年後は穏やかです。
定年まで奔放(?)な生活を送っていた人の話を聞くと、「恐妻家」になっている人もいますし、意外とうまくごまかしている人もいますが、大体は奥さんのご機嫌を取って暮らしているようです。
「どうして家の奥さんは、あんなに怖いんだろう」と言っている人がいますが、しょっちゅう「ぐず」と怒られているそうです。現役時代は「ぐず」という言葉とはおよそ無縁な人でした!
いずれにせよ、定年後の男性が穏やかに暮らすキーワードの一つは「料理」です。料理ができる人はそれだけで、家庭内での新しい地位が安定するようです。
一度だけ妻側の気持ちを聞いたことがあるのですが、「せめて自分の昼食は自分で作れるようになってほしい、せめて後片付けだけはやってほしい」と言っていました。
気持ちもわかりますが、今まで社会で戦ってきた人に突然料理を作れ、というのは酷な要求だと思ってしまいます。時間が必要です。
男性には、定年になってやっと肩の重荷がなくなったと思ったら、次に家事というチャレンジが待っているのですね。
時には自分の責任を忘れられたらと思うことがありますが、どこの世界も厳しいのです。