この温泉旅館には数年前に一度泊って、値段よし、お湯よし、食事よし、お酒よし、と私の中では比較的評価の高い旅館だったのです。
ところがうかつにも、この旅館は一度破綻して、経営者が変わっていることを知りませんでした。
比較的早い時間に温泉地に着いたので、荷物を預けに旅館に寄ると。。。
まず、ドアがきちんと閉まらない、マットレスが曲がっている、ごみが落ちている。
「おやっ」と思って中に入ると、フロントの人の目に緊張感がなく、空気が殺伐としています。
泊まった結果わかったことは、この旅館の経営方針がコストの徹底削減である、ということです。
コストの徹底的削減は当たり前のことですが、客に対する思いが伝わらなくてはね。
すべての備品の数が少しずつ足りないのです。必要な数量マイナス一、という感じでした。
前の経営者は、きっと客を喜ばせることを考えてはいても、コスト意識が高くなかったのでしょう。
今回の経営者は、いかに利益を上げるかに意識を集中しているようです。
せっかくお湯がいい旅館なのに、もったいないな。。。