2011年5月2日月曜日

旅館と経営者

経営母体が変わったために、すべてが変わってしまった温泉旅館があります。



この温泉旅館には数年前に一度泊って、値段よし、お湯よし、食事よし、お酒よし、と私の中では比較的評価の高い旅館だったのです。



ところがうかつにも、この旅館は一度破綻して、経営者が変わっていることを知りませんでした。


比較的早い時間に温泉地に着いたので、荷物を預けに旅館に寄ると。。。


まず、ドアがきちんと閉まらない、マットレスが曲がっている、ごみが落ちている。


「おやっ」と思って中に入ると、フロントの人の目に緊張感がなく、空気が殺伐としています。


泊まった結果わかったことは、この旅館の経営方針がコストの徹底削減である、ということです。


コストの徹底的削減は当たり前のことですが、客に対する思いが伝わらなくてはね。


すべての備品の数が少しずつ足りないのです。必要な数量マイナス一、という感じでした。


前の経営者は、きっと客を喜ばせることを考えてはいても、コスト意識が高くなかったのでしょう。


今回の経営者は、いかに利益を上げるかに意識を集中しているようです。


せっかくお湯がいい旅館なのに、もったいないな。。。